• 夜の顔、居酒屋に泊まる

     居酒屋に宿泊処が併設されていたら、どれだけ飲んでも階上の寝床で寝るだけだ。 宴も酣のなかタクシーを呼ぶ必要も、終電後に千鳥足で帰路につく必…


  • 目撃者の責

     度し難い悲劇に直面したとき、人はどのような行動をとるのだろう。 ただその場に居合わせてしまっただけ。偶然目にしてしまっただけ。 その惨状に…


  • 【埼玉の道程】ここは昔海だった

     パレオパラドキシアは今からおよそ2000万年~1100万年前の期間に生息していた絶滅哺乳動物で、ずんぐりむっくりした四つ足の巨体はカバに瓜…


  • 蕎麦猪口の「瀞(とろ)」

    「瀞とろ」とは、川の水が深く流れがきわめて静かなところを指す。 長瀞の緩やかな川面は泰然として波立たず、しかし濁ることも滞ることもなく、青く…


  • いちごおばさんからの手紙

     秩父市荒川上田野の清雲寺境内には樹齢600年を超えるしだれ桜があり、2024年4月3日の今、まさに見頃を迎えているという。市内のいたるとこ…


  • 町銭湯にて

    「今じゃ当然、家にお風呂があるけどね。それでもやっぱり銭湯に来ちゃうのよ」 あと2年で80歳になるという水色さんは、細い髪を洗いながらそう笑…